Alluring Lane

趣味のダンスとシンガポールの日々ブログ

アメリカの人種差別抗議デモ

アメリカ全土で人種差別抗議デモが発生していますね。

白人が黒人にもつ根本的な偏見や差別のせいで、理不尽に差別を受けたり、本来は亡くならなくてよかった命が今も奪われている。

そして今回のGeorge Floydの事件。

無抵抗のアフリカン・アメリカンのGeorgeさんの首を、白人の警察官が膝で8分間以上圧迫し死亡させました。これにより、全米で抗議デモが発生しているし、セレブやスポーツ選手たちも抗議を表明しています。

この映像はネットで見ることができますが、私は写真を見ただけでゾッとするので、映像は見ていません。

この白人警察官は即解雇、現在は第3級殺人罪で起訴されています。まわりにいて、その警察官を止めなかった同僚の警察官たちへも何らかの起訴がされる予定です。

 

そしてちょうど金曜日の夜、テレビでCNNを見ていたのですが、思いがけずショッキングな場面を見てしまいました。

アメリカのミネアポリスでのデモの様子をLiveでレポートしていたのですが何か様子が変だな、と思って真剣に見ていると、Liveでレポートしているレポーター、カメラマン、その他の撮影クルーの人が、生放送中に後ろに両手を拘束されて警察につれて行かれました。

 警察から、「ここで何の撮影をしているんだ、ここで撮影してはいけない」と言われていて、レポーターの男性は、「自分はCNNのレポーターでこういう者だ、ここで撮影してはいけないことは分かった。あなたたちの指定する場所へ移動する。」と丁寧な口調で説明していたのですが、それにも関わらず警察は彼らを即逮捕。

もちろん、生放送でその様子は中継されていて、スタジオにいるアナウンサーは、何々?何がおきているんだ、こんなことは放送上初めてだ、私たちのクルーが警察に逮捕されている、などとうろたえていました。 

edition.cnn.com

なぜレポーターは逮捕されたか?

彼がアフリカ系アメリカ人だったからです。

 

少し離れた場所で同じように撮影していた同じ放送局のレポーターは、同じような警察とのやり取りがあったにも関わらず、逮捕されませんでした。

なぜかというと、そのレポーターは白人だったから。

 

このような理不尽な差別は、昔のアメリカを描写している映画や、活字として記事などで読むことはありましたが、実際に目の前のオンエア映像で見るのは初めてでショックでした。

白人の有色人種に対する差別、根深すぎて白人不信になりそう。。。シンガとか日本にいる人たちはそうでないと思いたいし、たぶんそうじゃないと思いますが。

 

だからといって、抗議デモの一部が暴徒になって略奪などに走るのはちょっと行き過ぎ?だとは思います。

 

生放送中に警察に逮捕されたレポーターはCNN所属。

そのCNNのジョージア州アトランタオフィスが暴徒たちのターゲットになり、エントランスのドアが割られるなどしました。

(なんでターゲットになったのかがあまりよく分からない。。アトランタの市長Keisha Lanceも、CNNは抗議活動をレポートしてくれた放送局だ、なぜ襲撃のターゲットにするのか、とデモ隊に問いかけていました。)

edition.cnn.com

 

香港のデモでも、最初は平和に抗議活動をしていて、特に2019年の6月16日のデモは200万人の市民が参加した平和の行進でした。私も当時香港にいたのですが、みんなピクニックに行こうね、みたいな平和な環境で行われたデモでした。

それが徐々に暴徒化。警察が丸腰の市民に向けて催涙弾を使ったのがきっかけではありますが、暴力に暴力で応戦すると歯止めが効かなくなります。香港ではコロナが終わって、またデモが再開していますし。

 

アメリカの場合も、一部のデモ参加者が暴徒化してしまっている。トランプ大統領がWhen the looting starts, shooting starts と言ったのは本当に脅しで暴力極まりなく怖すぎるけれど、アメリカは銃社会。リアルにそうなったらどうするんだろう。

コロナもデモも経済もどうなるんだろう、って心配ごとばかりだなー。

 

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